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飯舘村で会った老犬「やっと会えたのに、もう帰っちゃうんだね。。。」

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東日本大震災から一年の2012年3月10日、福島県の飯舘村で一匹の老犬が亡くなった。

東京電力福島第一原発の爆発事故により放出された放射性物質による汚染のため、昨年4月22日に村内全域が”計画的避難区域”に指定され、5月下旬までに村民の方々は村外への避難を余儀なくされた。

住民の方々の避難先の仮設住宅などの多くは、ペットとの同居ができない環境であったため、多くの飼い主は犬や猫を放射線量の高い飯舘村に残して避難せざるをえなかった。

ただし飯館村は、原発20km圏内の警戒区域とは異なり立入が制限されていないため、飼い主さん達は避難先から犬や猫の世話をしに村に戻ってきたり、村内を毎日パトロールする見守り隊の方に世話を依頼するなどして、犬や猫たちの命をつないできた。

3月10日に亡くなった老犬も、十何年も飼い主さんと一緒に過ごした生活を原発事故により一変させられてしまった。

彼は、生涯最後の10ヶ月程をいったいどのような思いで過ごしていたのか。。。

僕が彼にはじめて会ったのは、彼が亡くなる一週間前。。。
飯舘村で犬猫の給餌活動をするボランティアチームに同行させてもらった時である。

帰り際に後をついてくる姿、少し寂しそうな眼差し、
「やっと会えたのに、もう帰っちゃうんだね。。。」
「でもしょうがないよね」
そんな彼の心の声が聞こえたような気がした。

村を離れざるを得なくなった人々はもちろんだが、
人間に限りない癒しを与えてくれる、たくさんの愛おしい命たちもまた、
原発事故から一年が過ぎた今も厳しい状況に置かれ続けている。

飯館村には、3月いっぱいは冷たい雪が降ると聞いた。
せめて少しでも早く、村で生き続ける命たちが春の暖かさに包まれるように願わずにはいられない。

マル、お疲れさま。

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雪深い3月の飯館村の風景
街灯がなく日が落ちると辺りは真っ暗になる。
人々の生活が営まれていた頃は、家の窓から灯りが漏れていたのだろう。
寒くて真っ暗な冬の夜を想像すると、悲しい。。。
原発で電気をつくっていた福島には明かりが灯らない場所がある。。。

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「やっと会えたのに、もう帰っちゃうんだね。。。」
そっちの世界で元気に過ごしてね。
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by nekotoru | 2012-03-13 19:27 | 福島 動物


普段は猫写真家ですが、たまに小さなメディアになって伝えます。おしどりマコさんケンさんの「自分がメディアになろうぜ」一期生?(仮&非公認)自分で見たこと聞いたこと、感じたままにお伝えします。


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