東京電力さん、自主避難者は敵じゃないですよね。。。

10月18日(火)福島からの自主避難者と支援者らが東京電力を訪れ、政府の原子力賠償紛争審査会の結論に関係なく、東電の経営判断で一日も早く自主避難者に幅広く正当な賠償を行うことを明言すること、少なくとも避難費用を賄うため、仮払金を支払うことを決断することを要望した。

文科省への要請アクションに続いて東京電力を訪れたのは、福島から山形県米沢市へ自主避難している西片嘉奈子さん、同じく東京へ避難している杉本渉さん、自主避難者の支援を続けるフクロウの会代表の阪上武さん、FoE JAPAN理事の満田夏花さん、そして脱原発、被曝から国民を守れと叫び続ける俳優の山本太郎さんと各地から集まった支援者約15名。

▽要望書を手渡す西片さん
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●東京電力には仮払い金を払う意志がない

東京電力 福島原子力被災者支援対策本部 福島原子力補償相談室の橘田部長は、
「原発事故から7ヶ月以上が経過し収束に向かっているが、放射性物質の流出がきちっと止まっていない状態が続いており、誠に申し訳ございません。」
と深々と頭を下げた。

FoE JAPANの満田さん
「8月にも自主避難者や弁護士達と東京電力を訪れ411件の領収証を提出した。
対応者より、自主的避難者への賠償は原賠審で議論中であるが、東京電力としても誠意を持って検討するとの言葉があった。
しかし、請求書を提出した方は、東電より第一回の支払いでは賠償金を支払わないという通知を受け取った。
事故から7ヶ月が経過し、自主避難者の中には経済的に困窮してきている人もいる。
原賠審の結論、中間指針を待っていたのでは、こうした人達は救われない。
東京電力として支払う決断をすれば、すぐにでも支払えるものとの弁護士の見解もある。どう考えているのか」

これに対し、東電の橘田部長
「自主的避難者への賠償は、原賠審の指針が出てから、それに沿った形で行う。
指針に明記されていない部分は、相当因果関係が確認されれば賠償する」
「現時点では、仮払いはする考えはない」

と、東京電力の責任、意志での賠償や仮払い金の支払を否定した。

自主避難者の杉本さん
「仮払いをしないのは、制度的な制約があってできないのか、あるいは東電の経営判断があればできるのか?」
に対し、
「仮払いを行う行わないは、会社が決定できること」
と東電が仮払い金を払う意志がないことを橘田部長は明言した。


フクロウの会の阪上さん
「これまでの東電の対応を見ると、自主避難者への賠償が払われないと感じている人が多い。東電として賠償、仮払い金を払う姿勢を早急に示して欲しい」

しかし、この後の議論の中でも、再三の自主避難者らの一刻も早い仮払い、賠償の要請に対し、
「原賠審の指針を待ってから、指針に沿って検討する」との繰り返すのみであった。

▽FoE JAPAN 満田さん
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▽フクロウの会 阪上さん
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▽東電社員に語りかける山本太郎さん
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●山本太郎さんの熱い言葉にも。。。

山本太郎さん
「東電の利益を追求してきた結果、事故が起こりたくさんの人が被害を受けている。
にも関わらず、自分たちはボーナスをもらいながら、一方で賠償や仮払い金が支払われていない。誰が見てもおかしい状況。
指針を待ってとか時間稼ぎをしている間にも、子供たちは被曝している。
将来健康被害がでても因果関係が認められない・・・
そんなことになったら、どんな世の中になるんでしょうか。
企業の中もトップダウンばかりではないはず、人間として今の状況を変えなければならないと思うなら、自身の中で会社の中で戦ってください。子供たちの命がかかっているんだから、責任ある人間として戦ってください。
という言葉にも、何も返答できず。。。目は泳ぎ気味。。。

確かにあの場にでてきた部長さんには、決定権はなく自分の考えを自由に話せるものでもないのかもしれません。。。それが企業なのかもしれません。。。

しかし、会社としてどういった方針を出すかはわからなくても、自分たちの会社が迷惑をかけてしまった人に、寄り添う言葉や態度があってもいいように感じました。。。

とはいえ彼らを擁護するわけではありませんが、会議室の外にも複数の東電社員が立っており、自主避難者達も対応にあたった社員も監視されているかのような状態では、自由に発言できないのかもしれませんが。。。

▽ドアは開きっぱなし、廊下にも東電社員が・・・
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▽東京電力
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▽自主避難者の西片さん(左)と杉本さん(右)
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●東京電力、敵を迎え撃つ?

それから時系列が逆になってしまいましたが、会議室に案内される際に感じたことを書き留めておきます。

この日は東電の別館(東新ビル)の奥まった会議室で要望書の提出および質疑が行われました。
玄関を入ると5名以上の怖い顔の東電社員がお出迎え。
薄暗い廊下の角ごと、また1~2名の怖い顔の東電社員が立っている・・・
廊下を2回か3回曲がったので、会議室に到着するまでに10人くらいの東電社員がいたのでしょうか・・・明らかに異様です。
これでは、お客様をお迎えしているのではなく、どう見ても敵を迎え撃つという方がぴったりの雰囲気。

あまりの異様さに、あの場にいた東電の社員の心のなかを覗きたくなりました。
彼らは、一体どのような気持ちで”自主避難者”たちを迎えたのでしょうか?
「東電さん、自主避難者はあなたたちの敵ではないですよね」と思いました。

▽杉本さん
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●福島市御山町から東京へ避難中の杉本渉さん

東電との会合終了後、自主避難者の杉本さんは、
「仮払いは会社の経営判断でできると、東電は言っていた。
にも関わらず、仮払いをしない東電に失望している。」
と話した。

杉本さんは、福島市御山町から東京築地のホテルに自主避難をしている。
現在33歳で、避難する前は福島市内で酒店を経営していた。
人あたりの柔らかい、人懐っこさを感じさせる優しい好青年という印象。

現在は、東京都を通じて住居費、食費の支援金の給付を受けているが、
「支援金は、これだけで生活するには正直なところ金額が少ない。
今は、自分の貯金を切り崩しながら生活をしている。
この制度は、ある程度貯金のある人にしか利用できないものだと思います。」
と、自治体の避難者への支援の仕組みが充分ではないと訴える。


3月の原発事故以降、山形、新潟、そして東京と避難先を変えながら、すでに7ヶ月が経過し「経済的には非常に苦しい、仮払金としてまとまった金額が支給されれば・・・」と、正直な気持ちを語ってくれました。


原発事故の影響で避難を余儀なくされたのに、
自分たちに責任はなにのに、
賠償がされないために普通に生活するのも難しい。

そして、福島にはいまだ高い放射線量の中、避難を希望しながらも
金銭的な理由で避難できない人達もたくさんいる。

「自分達が求めているのは、当たり前の権利ですよね?」
と、少し悲しそうに微笑んだ杉本さんの表情が忘れられません。
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by nekotoru | 2011-10-20 05:16 | 福島 避難


普段は猫写真家ですが、たまに小さなメディアになって伝えます。おしどりマコさんケンさんの「自分がメディアになろうぜ」一期生?(仮&非公認)自分で見たこと聞いたこと、感じたままにお伝えします。


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