「命とお金を天秤には掛けられない」自主避難中の戦う母が文科省へ!山本太郎さんも駆けつける!

10月18日(火)福島からの自主避難者と支援者らが原子力損害賠償紛争審査会を所管する文部科学省を訪れ、自主避難者への賠償を幅広く認めるよう要請を行いました。

この日文科省を訪れたのは、福島から山形県米沢市へ自主避難した西片嘉奈子さん、
自主避難者の支援を続けるフクロウの会代表の阪上武さん、FoE JAPAN理事の満田夏花さん、そして脱原発、被曝から国民を守れと叫び続ける俳優の山本太郎さんと各地から集まった支援者約15名。

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●これまでの経緯~4月22日問題~

前回9月21日に開かれた原子力損害賠償紛争審査会(第14回)の議論の一部をラフに要約しますと・・・
※言葉遣いは著者による脚色です、予めご了承ください。

原子力損害賠償紛争審査会(以下、原賠審)
4月22日より前に避難した人は、避難の時の交通費も避難先の家賃も出しますよ。
でも、4月22日より後に避難した人には、どうしようかな・・・ちょっと考えるね・・・

自主避難者
えっ、4月22日って何?

原賠審
4月22日は、政府が原発から20km圏外で年20ミリシーベルト以上被曝しそうな地域を、計画的避難区域にした日だよ。
だから、避難区域にならなかった所は、避難しなくても大丈夫って政府が決めた日だよ。

自主避難者
えっ、決めたって言われても、20ミリシーベルトの基準って高すぎるし、そもそも前は年1ミリが基準だったじゃん・・・だから、10とか5でもすごい不安(-_-;)
それに、原発から毎日たくさんフレッシュな放射能が出てたよね。
だらか、「避難区域以外は安全です」って一方的に言われても、4月22日の前後で何も状況が変わってないし、???なんだよね。

それに、官僚さんや、東電の社員さんみたいにみんなお金をいっぱい持ってるわけじゃないし、避難先がすぐ見つかるわけじゃなし、仕事だってほっぽり出すわけにいかないし、家族と話し合う必要だってあるから、避難しようと決めたって色々事情があって、すぐに避難できるわけじゃないんだよ。
だから、後からいきなり4月22日とか言われても困るんだよね。

原賠審
そんなの知らないよ。

自主避難者
知らないじゃなくて、ちゃんとみんなの話を聞いて、実情を知ってから色々決めてよ。

原賠審
検討します。

自主避難者
たっ、たのむよ

※実際には、このようなラフな言葉遣いはされておりません。あくまでも当ブログ上での脚色です。

そして、上記のような原賠審(第14回)を踏まえて行われた、10月3日の政府交渉で自主避難者から原子力損害賠償対策室に下記の要望が出されました。

・当事者の声を聞く公聴会等を、複数回開いて欲しい。

・4月22日とか20ミリシーベルトとかで、賠償範囲をすごく狭めようとするのはやめて、事故前の公衆の被曝限度の年1ミリシーベルト以上の地域からの自主的避難は広く補償の対象にして欲しい。

そしてそして、次回原賠審(第15回)で自主避難者2名が委員の前で意見を言うことができるように!
要望がほんの一部ですが、認められました!


そして更に押せ押せ!ということで、この日の原子力損害賠償対策室への要望書提出アクションが行われました。


●自主避難者たちの声

この日、西片さんから原子力損害賠償対策室の新岡輝正係長に、「自主避難者・避難希望者の声を聞き、幅広い賠償を」という要望とフクロウの会とFoE JAPANが集めた自主避難者の声185名分が手渡されました。

自主避難者の声を一部転載します。
読んでいて涙が溢れてきます・・・この方たちの心が少しでも救われるような、対応を政府や東電にはとって欲しい。
そうでなければ、僕はもうこの国を信じられない・・・

『私達は、福島第1原子力発電所の事故がなければ、福島を離れることはありませんでした。人それぞれ、愛する人達を守る方法にやり方はあると思います。
どうか私達「自主避難者」と呼ばれる者が、断腸の思いで選んだやり方を、愛する人達を守る正当な方法であることを理解して下さい。

小さな山を一つ越えると、避難区域です。そんな場所に小さい子供を住ませることはできません。親として子供を守るのは当然です。』

自主避難を否定することは、幼い命を摘み取っているのと同じです。逃げたいけれど、張り巡らされた安全キャンペーンにしばられ、こどもにスマナイと自分を責める親の心。逃げたけれど、補償も未来もみえずに不安な日々。

□FoE JAPANさん作成のPDFにて、全文をお読み頂けます。
自主避難者の声(抜粋)
自主避難者の声(全文)


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●命とお金を天秤には掛けられない

小学生二人の母親である西片さんは、要望書を手渡した後、新岡係長に向って溢れる言葉を投げかけた。
自分がその立場に立ったらどうだろうかと考えて欲しい。

自主避難をしている人達は、お金があるから避難している、避難できたのではない・・・子どもの命と健康を考えた時に、命とお金を天秤に掛けてはいけないという思いが強くあり、母子家庭でお金はなかったが避難を決断した。

お金がないけど避難した人も、お金がなくて避難に踏み切れない人も、たくさんいる。
そういう人達の心に寄り添って欲しい。」

子供たちをみんなを守る!戦い抜くという強い決意と優しさが伝わってきた。


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●山本太郎さん「目の前のお金ではなく、国民の命を守ってほしい」

山本太郎さん
求めているのは当然の権利、生きていくための当たり前の権利。
それを守れない国や役所はいらない。

震災からすでに7ヶ月以上たっている、その間にもみんな被曝し続けている。
お金ではなく、国民の命を守るということを考えて欲しい。
命を守らなければ、国は成り立たない。
目の前のお金を考えるから今のような政策になる。
そうではなく、まず命を守ってからの経済という順番で考えて欲しい。

命を守ってくれない国に、みんな税金を払ってもいいのかと思うのではないか?
福島の人や市民団体がここにきてお願いすること自体がおかしい
本来は国や役所が先回りして国民を助けるべき

ちゃんと仕事をして欲しい


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新岡係長
「いただいた意見や要望はしっかり受け止めます。
いただいた要望や意見を踏まえて、自主避難や除染についてもできるだけ早く検討していきたいと思います。」

そして、FoE JAPAN満田さんの
「この要望書を原賠審の委員の方々に渡して欲しい」
との要望に
「わかりました」と新岡さん


この新岡さんは悪い人ではないように見えた。
きっと、西片さんや太郎さんの言葉が胸に響いていると思う。(そうであって欲しい)

当事者の声、同じ場所にいるから伝わる熱、感じられる空気
そういったものは、人の心を動かす力になるものだと思う。
だからこそ、物事を決める権限のある人たちに、当事者の声が届けることがとても大切だと思う。

とにかく、次回原賠審(第15回)において福島の当事者が意見をのべることができるようになったのは、一歩前進!
福島の人達の思いが原賠審の委員の方々に届いて欲しい。
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by nekotoru | 2011-10-19 22:16 | 福島 避難


普段は猫写真家ですが、たまに小さなメディアになって伝えます。おしどりマコさんケンさんの「自分がメディアになろうぜ」一期生?(仮&非公認)自分で見たこと聞いたこと、感じたままにお伝えします。


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